AIアバター受付は、案内する内容と、人に引き継ぐ条件を決めてから導入するのがおすすめです。キャラクターの見た目だけでなく、回答の元になる資料、設置端末、日々の更新担当までを一緒に設計します。
この記事では、施設や展示会の担当者向けに、受付の仕組み、費用を比べる観点、導入前のテスト項目を整理します。最初の相談には、末尾の記入メモも使えます。

AIアバター受付はどう動くか
AIアバター受付は、来訪者の入力を受け取り、案内内容を文章や声、キャラクターの動きで返す仕組みです。次の図は、施設案内に使う場合の設計例です。製品によって構成は異なります。
回答に必要な情報がない場合は、最後の案内を有人窓口への引き継ぎに切り替えます。
- 質問を受ける
音声・文字・選択ボタンで入力
- 案内情報を確認
営業時間や展示資料を参照
- 応答を組み立てる
決めた範囲で案内文を作る
- 声と画面で伝える
回答する/担当者へ案内する
RYUXiAによる構成例。有人窓口への接続方法は、設置場所の運用に合わせて決めます。
音声合成には、文章を読み上げる技術を組み合わせます。例えばVOICEVOX公式サイト(新しいタブで開く)は、音声合成エンジンについて次のように説明しています。
他のソフトウェアやアプリケーションから VOICEVOX 音声を生成できます。
音声合成は「声にする」部分です。質問を聞き取る処理や、回答を作る処理とは別なので、「音声対応」に何が含まれるかは見積もりで確認しましょう。
VOICEVOX ENGINE|音声合成エンジン
アプリから音声を生成する部分を確認できる公開リポジトリ。導入時にはエンジン・音声ライブラリ・キャラクターの利用条件をそれぞれ確認します。
github.com(新しいタブで開く)
案内資料を検索し、その結果を会話AIに渡す方法は、一般にRAG(検索で補った情報を使って回答する構成)と呼ばれます。Microsoftの設計ガイド(新しいタブで開く)では、検索結果を回答に利用する流れに加え、業務範囲を決め、資料に答えがない質問もテストに含めることを案内しています。受付に応用するなら、次のように業務を分けて考えます。
任せる業務を3つの範囲に分ける
最初は、確認済みの情報で案内できる範囲に絞ると、テスト項目を作りやすくなります。以下は導入検討用の分類例です。
| 範囲 | 具体例 | 設計時に決めること |
|---|---|---|
| 定型案内 | 営業時間、会場内の場所、展示の概要 | 正しい資料と更新担当 |
| 情報の確認が必要 | 当日の変更、予約状況、個別の問い合わせ | 連携する情報源と確認できないときの案内 |
| 人へ引き継ぐ | 苦情、例外対応、判断が必要な相談 | 窓口、連絡方法、受付時間外の案内 |
例えば「トイレはどこですか」なら場所を案内し、「予約を変更したい」なら予約システムとの連携か担当窓口への案内が必要になります。同じ受付でも、後者は追加の設計が必要です。
費用は初期構築と運用に分けて比べる
RYUXiAのAIアバター構築は要件に応じた個別見積もりです。比較時にはキャラクターの制作費だけでなく、導入後にかかる費用も確認してください。
| 見積もり項目 | 初期に決めること | 運用で確認すること |
|---|---|---|
| キャラクター | 既存素材の利用、新規制作、動きの範囲 | 素材の差替えや表現追加の費用 |
| 会話・案内資料 | 対応業務、資料の整備、回答方針 | 情報更新と回答の見直しの担当 |
| 音声 | 入力方法、読み上げ、発音の調整 | 音声やキャラクターの利用条件 |
| 端末・設置 | 画面、マイク、スピーカー、ネットワーク | 端末管理、障害時の対応 |
| 外部サービス | 会話AIや予約システムとの連携範囲 | 利用量に応じた料金、保守契約の範囲 |
既存のイラストや3Dモデルを使う場合でも、そのまま動かせるとは限りません。形式、動かしたい箇所、利用許諾を確認してから構成を決めます。
例えばVRM形式の3DモデルをUnityで扱う選択肢にUniVRMがあります。これはモデルを扱うための実装で、受付の会話機能一式を提供するものではありません。モデルの形式を相談するときの参考にしてください。
UniVRM|UnityでVRMアバターを扱う
VRM形式の読み込みなどを扱うMITライセンスの実装。ソフトウェアのライセンスと、使用するモデル自体の利用許諾は別に確認が必要です。
github.com(新しいタブで開く)
VOICEVOXは公式サイトで商用・非商用利用について案内し、各キャラクターの利用規約の確認を求めています。採用する声を決めるときは、公式サイトの各キャラクターへの案内(新しいタブで開く)も確認してください。
現場テストで確認すること
机上で自然に会話できても、設置先で同じように使えるかは別の確認が必要です。音が聞こえるか、操作が分かるか、案内先までたどり着けるかを来訪者の立場で試します。
| テストする状況 | 確認したい結果 | 記録する内容 |
|---|---|---|
| 普通の質問と別の言い回し | 同じ案内にたどり着ける | 質問文、回答、案内の正しさ |
| 資料にない質問 | 無理に答えず窓口を案内する | 引き継ぎ先が分かるか |
| 騒音のある時間帯 | 入力と音声が使える | 聞き取り直しの回数、文字入力の必要性 |
| ネットワークが使えない場合 | 来訪者が次の行動を選べる | 停止表示、代替窓口、復旧手順 |
| 営業時間や展示情報の変更後 | 更新内容が回答に反映される | 更新者、反映確認の結果 |
これは評価項目の例です。正答率などの数値目標を設けるなら、質問集と合格条件を導入前に合意しておくと、テスト後の判断がしやすくなります。
小さく試すための相談メモ
最初の相談では、完成した仕様書よりも、設置場所と具体的な質問例が役立ちます。下の欄を埋めてお問い合わせフォームからお送りください。
設置場所・利用時間:
来訪者の想定:
まず答えてほしい質問3つ:
参照できる資料・URL:
人に引き継ぎたい質問:
有人窓口と受付時間:
既存のキャラクター素材:
端末・ネットワークの状況:
導入後に情報を更新する担当:
RYUXiAでは、受付・展示案内などの用途に合わせたAIアバターの構築を扱っています。対応範囲はAIアバター構築事業のページをご覧ください。まずは任せたい案内を絞り、現場で確認できる構成から検討しましょう。
RYUXiA|AIアバター構築
受付・展示案内に合わせた構成と相談窓口。対応したい質問、参照資料、人への引き継ぎ条件から導入範囲を整理します。
ryuxia.com/services/ai-avatar
参考情報
-
Microsoft:RAGソリューションの設計と開発(新しいタブで開く) — 資料検索を組み込んだ回答の流れ、業務範囲の定義、テスト質問と評価の考え方。
-
VOICEVOX公式サイト(新しいタブで開く) — 音声合成エンジンの組み込み、対応環境、キャラクターごとの利用条件への案内。
-
RYUXiA:AIアバター構築事業 — RYUXiAの提供範囲と相談窓口。
Clusterワールド制作の費用と見積もり|依頼先の選び方
Clusterワールド制作はRYUXiAでは15万円(税込)から。費用が変わる条件、展示会場の依頼例、納品・公開後の確認項目を解説します。同じ条件で見積もりを比較できる依頼メモ付き。
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